最近の詩

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2017年 富 澤 誠 治
私人です

   私 人です
   あなたも人です
   人であることをやめないで
   違いを認め
   人であることを喜びましょうよ


頂上

   頂上それは
   小動物には命を狙われる危険なところ

   人にとって頂上は案外何でもない日常

   信仰生活の頂上も
   何でもない日常なのかもしれない
   もっともっと
   日常を大切にしなくてはならないと思う


生きる

   歳と共に
   受け身ばかりの生活になる
   それを
   受け止めなくてはならない
   無理な自尊心を持っても
   老いをとめることはできない
   自尊心を捨てて
   受け身ばかりを
   生きるのも
   大切な知恵です力です


知らなかった世界

   今まで知らなかった世界があった
   老いと向き合う世界があった
   受け入れなくてはならない世界
   誰でも迎えなくてはならない世界
   拠り所を失ったら何もかも無くなる世界
   どんな世界でも希望だけは持ちたいもの
   きっと何かを生み出せるから


玉サボテン

   玉サボテンの大きな花が咲きました
   たった一日だけの花
   一年一回の開花のために
   労するのはなぜだろう
   山があるから登ります
   海があるから冒険します
   それと
   一緒にするのは
   「命がけ」に失礼なこと
   一年一回のための営みは
   花が好きだから
   そして
   「野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。(口語訳)」
   聖書の言葉に
   共感するからです。


お仕事

   うれしいですね
   多額でなくても
   お金をいただける
   お仕事ができるのは
   うれしいですね
   重宝いただける
   お仕事ができるのは
   うれしいですね
   ささやかな
   励ましや慰めが届けられる
   お仕事ができるのは
   うれしいですね


庭の草花


   ききょう草は
   神様からの贈り物
   種を蒔かないで
   庭で芽生え
   葉書の上に咲きました
   一輪を大切にすると
   一人を大切にし
   一事を大切にする
   きょうを精一杯
   生きたら
   明日の備えになります
   この繰り返しが
   人生なのでしょうね

          

野ゲシ

   タンポポとよく似た花
   野ゲシの
   違う所は
   背が高いこと
   見つけた時は小さな小さなものでした
   一年 二年 三年にもなると
   立派な背丈になり
   花を咲かせている
   花が終わると
   綿毛を付けて
   飛んでゆく
   どこかで芽生えるでしょう


便り返信


   「老を楽しむ」
   たいそれたことを
   書きました
   できないことばかり増える中で
   老を楽しむを
   見つけたいものだと
   思っています
   楽しんでいますねーと
   言われたら本物かも知れませんね
   お便りありがとうございました。
      (2017.5.1.のブログ.で推敲していない手書き原文を紹介しています。)


新しい発見


   関心のあるテレビを見ていました
   終わって立ち上がろうとしました
   足が重くて立ち上がれません
   歩けません
   だから
   専門家は
   歩け歩けというのですね
   歩けることを
   感謝しなくてはと
   新しい発見でした。



自分と向き合う


   自分を知るためにも
   人を知るためにも
   自分と向き合うことは
   避けられません

   生活力向上のためにも
   無駄をなくすためにも
   有効利用のためにも
   自分と向き合うことは
   避けられません

   自分と向き合うことを
   避けると失うものが
   多いように感じられます。


収穫

   農業経験のない私
   しかし
   花の種を蒔くことは知っています
   「涙とともに種を蒔く者は、」
   涙とともに種を蒔くは わかりません
   涙しながら蒔いたことがないからです

   農業の経験のない私が想像すると
   飢饉の中で今空腹です
   種を食料にしたら空腹はしのげます
   今の空腹をこらえたら
   命絶えるかも知れません
   涙しながら種を蒔くことは
   あるだろうなーと
   想像してしまいます
   そんなに涙して種を蒔いたら
   「喜び叫びながら刈り取ろう。」
   実感できる気がします
   「種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、
   束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。」

   種を蒔いて花を見るのは趣味でしかない私
   それでも
   花を見るとうれしくなります

   つらい現実を生き抜いたら
   確かに喜びです。

詩篇126:5 涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。126:6 種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。


若い人が


   スポーツでも
   知恵でも
   生活でも
   力が出せますように

   老人が
   ありのままで生きられますように
   ありのままで
   誰かの役に立ちますように

箴言 20:29 若い男の光栄は彼らの力。年寄りの飾りはそのしらが。


対話


   ほっ・・とサロンでは
   少しの花を活けて
   自分の前に置き
   花と対話してみましょうと
   始まりました
   新鮮な気持ちがして
   ほっとしました

   対話があるって素晴らしい
   交流があるって素晴らしい
   なぜって
   何かが生まれるから


庭は小さな宇宙

   小さな庭の
   土の中には
   ミミズがおり
   名も知らない
   小さな虫がいて
   地面に菜の花の種をぱらぱらと
   落としておくと芽生えて
   春には食卓に上り
   花は押花になり
   タネが採れると循環になります
   春には蝶が来て
   生き物の姿が観察され
   可愛いと眺めます
   鳥も来て
   ハッとする
   泣き声も聞かせてくれます
   秋にはトンボが飛び交い
   冬には真っ白な世界になります
   小さな庭に宇宙を感じます

   私は被造の世界の部分です
   創造者の栄光のために生きられますように


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