俳 句
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    2021年
2022.9.1.
   秋立ちて蝉の鳴き声ちひさくなり
   甲子園各校校歌思い高し
   核廃絶の熱き思いや長崎忌
   大地より湧き出る虫の時雨かな
   猛残暑笑みを忘れぬさるすべり
                  大瀧信也(沖縄)


2022.8.1.
   台風去り蝉の鳴く声大きくなり
   万物をしんかんさせる蝉時雨
   酷暑なり蝉の鳴き声悲痛なる
   さるすべり咲きて平和を描き出す 
   ひまわりの国の平和を祈る日々
                  大瀧信也(沖縄)


2022.7.1.
   どこまでも平和の祈り慰霊の日 
   平和の礎(いしじ)の全刻名を読む
               慰霊の日
   このはずくと小鳥らが鳴き梅雨明け近し
   平和は幸(さち)と翁は言えり慰霊の日
   梅雨明けて青天が増す沖縄島
                  大瀧信也(沖縄)


2022.6.18
   左肩に10年の重み夏日和
   土手走る人対岸に高層マンション風薫る
   一日一つできればよし風青し
   テーブルの上薬3種のドクダミ月
   夕方の虹希望の明日見えラッキー
                    ミヅホ(神奈川)


2022.6.14
   ひんやりと疲れ覚ゆる梅雨入りかな
   力あるさえずりの声立夏かな
   トルストイの国にもどれと祈る夏
   本土復帰五十周年梅雨の中
   吾が前を横切り歩く梅雨の鳩
                  大瀧信也(沖縄)


2022.5.1.
   天見上げ平和の希望いただく晩春
   やもり鳴き若夏の時来たるかな
   うりずんで重き湿度が圧しけり
   昼寝覚わたしは秋の中にいる
   釣りコイン石けんで洗う立夏かな
                  大瀧信也(沖縄)


2022.4.1.
   春光の中で主イエスと語りけり  
   おさなごのごとく仕えん金蓮花
   反キリストの到来思うレントかな
   すみわたるマグニフィカート春の朝
   なつかしき人たちのため祈りクリスマス
                  大瀧信也(沖縄)


2022.3.1.
   緋寒桜固い寒気を砕きおり  
   緋寒桜固き寒気を溶かしをり
   ろぼの子に乗りて入城パームサンデー
   春うらら心はおどり賛美わく
   遍在の主につつまれて春うらら
                  大瀧信也(沖縄)


2022.2.1.
   不発弾今日も見つかる冬の沖縄
   全能の神を見上げて年新た  
   万事を益に変へたまふ主と年迎ふ
   大寒のベゴニアの花光りをり
   年詰まる先人の熱意教団史
                  大瀧信也(沖縄)


2022.1.1.
   トックリキワタ待降節を飾りけり
   すみわたるマグニフィカート、マリヤかな
   暗き夜に光る金塊クリスマス
   輝かしき宵御子生まるクリスマス
   超寒波心はぬくしクリスマス
                  大瀧信也(沖縄)


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